オフィス移転に刻まれた会社の盛衰の歴史

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オフィス移転に刻まれた会社の盛衰の歴史

企業がオフィス移転するときというのは、ほとんどの場合、会社の業績が上向きになっている成長期であるか、逆に、事業が思わしくなくなって業績が衰退しているような時期、と言えるのではないでしょうか。



会社の業績が向上しているときというのは、事業規模を拡大するために人員を増やしたり、事業所を拡張したり、あるいは関連の事業にも進出することになったりで、そうしたことからも、ビジネスの展開にとってより有利となるような場所に進出するために、オフィスの移転を行う、ということになったりするものです。



そのような場合には、移転先となるオフィスの立地には、従来の場所よりもビジネスの観点から観て、より地の利がよいと思われる場所が選ばれることになり、また、オフィスそのものも以前のオフィスよりも広いものになる、というのが普通でしょう。よって、その賃料などのオフィスコストも増加することになるわけなのですが、そこは業績向上に伴っての移転ということになるので、売上対コストの比率からみて、十分に賄えるものとの判断から為されるものとなります。



こうしたオフィス移転の大規模なものであるのが、地方都市で創立された会社が、その成長に伴って大都市へと進出して行き、最終的には首都である東京に進出して、さらには都心の一等地に本社そのものを移転することになる、といったような場合でしょう。現在では日本の代表的な企業として、世界的にもその名が知られている会社の中にも、そのようにして成長を遂げてきたところは少なくないわけなのです。



しかし、企業の業績というものは景気の変動にも大きく左右されるものですから、ある時期には非常に好調であった事業が、景気変動の煽りを受けて一挙に不調となり、その業績の退潮と共に一等地でのオフィスコストを維持できなくなって、やむなくその維持コストが安くて済むところにオフィス移転する、といった場合もまた少なくはないのです。



そして、そうした苦難の時期を耐え抜いた企業が、再び業績を向上させて蘇り、復活を果たすことになると、それに伴って再度、オフィスの移転が行われる、といったことになったりもします。



このように、会社の事業というものには山もあれば谷もあるわけで、その栄枯盛衰の過程が、企業の歴史というものを刻んで行くことになるわけなのですが、オフィス移転というものもまた、こうした会社の歴史の奇跡を刻んでいるもの、と言うことができるのです。

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