事務所の内装で注意したいこと

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事務所の内装で注意したいこと



内装で表現できる、さまざまな社風



事務所を移転するときには、思い切って内装を変えると心機一転して社員の気持ちが高まります。また移転しないにしても、雰囲気をがらりと変えることで停滞していた社員のモチベーションを上げる効果もあります。

内装の設計は、経営戦略に沿って決めることが重要で、企業の成長に合わせて積極的に行うと効果が期待できます。人員増大と売上拡大をねらうのであれば、効率性を重視したデザインがよいでしょう。効率性を重視したデザインとは、一般的によく見かけるフロアになります。壁は白を中心として、パーテーションはブルーや緑などの配色を使い、なるべく多くの人員を収容できるように、ひとりあたりの机の面積は小さくします。

デザイン制作会社などクリエイティブな会社では、大企業的のような効率重視型より、余計なものを排除したミニマルな内装が好まれます。ウッディな雰囲気を生かしたり、コンクリートの打ちっ放しの壁にしたり、オフィスで働くことがおしゃれであるというワークスタイルを重視します。仕事の空間も広々と贅沢に設計し、デスクや照明などにもこだわります。

IT系ベンチャー企業などで、働く人を大切にして福利厚生を充実させる経営方針の企業であれば、カフェのスペースや社員食堂などを設けて、仕事の息抜きができるようにします。遊び心を取り入れるなら、カラフルなリフレッシュスペースを作ることも考えられます。場合によっては観葉植物や水槽、アクアリウムなどを取り入れ、自然を感じさせる空間をデザインします。

ただ「おしゃれにしたい」という要望だけでは、内装を変えても明確な効果は得られません、効率重視なのか、創造性を発揮させるのか、あるいは従業員の快適さや遊び心を大切にしてコミュニケーションを活発化させるのか、内装を変える目的を明確にしましょう。



雰囲気を変える色彩



生産性に対する色の研究をした結果、多くのオフィスで使われている白が、逆に生産性を妨げるという結果になったということを述べているアメリカの研究者がいます。壁の色が仕事に影響を与えるということがわかります。

青は、創造性を高める色です。心を落ち着かせ、アイデアを出すことに効果があります。企画部門やクリエイティブ部門では、壁に青を使うとよいかもしれません。緑色も、調和によって穏やかな気持ちにさせ、クリエイティブな能力を発揮する場合に適しています。赤は血圧を上げる色であり、繊細な作業をする時に効果的な色です。明るい黄色は刺激的ではありますが、不安感を引き起こす恐れがあるので、会議室には使わない方がよい色です。灰色はコンクリートを使ったデザイン事務所などには多い色ですが、自信喪失や落ち込みを生じさせます。グレーの配色を使うなら、明るい色で補う必要があります。

壁を少しだけおしゃれに見せる工夫としては、カッティングシートを貼る方法もあります。企業ロゴや企業理念のスローガンを英語にして、さりげなく壁やパーテーションに入れると洗練されたイメージになります。また、無意識のうちに会社で働いている誇りや、企業理念を浸透させることができます。

オフィスのカラーに影響するのは壁や天井だけでなく、カーペットなど床も重要です。通常は汚れを目立たなくするためにグレーやブルーが用いられます。しかし、同系色のタイルカーペットを使うと、単色のときよりも印象が大きく変わります。低コストで雰囲気を変える内装のコツです。

その他、照明の色や数なども事務所の印象に大きな影響を与えます。効率性を重視するならばデスクライトなどを使う必要がありますが、全体の照明として、壁に埋め込んだ照明を使うのか、吊り下げた照明を使うのかによっても、印象は大きく変わります。



内装工事のポイント



「内装会社をどこにするか」という選択は重要です。工事だけ、デザインだけ、と内装の一部に特化した専門の会社もありますが、要望のヒアリングからコンサルティングを行い、具体的なイメージを描いた上で工事まで一貫して行えるような会社を選ぶと成果を上げることができます。工事だけの会社では、イメージが固まっていないと進行できません。デザイン専門の会社は、スタイリッシュな内装を提案してくれることもありますが、別途、その企画を実現するために内装工事のできる会社に発注しなければならないため、コストがかかります。

こうした理由から、コンサルティングからデザイン、工事まで一貫してお任せできる会社が最適であり、費用もかかりません。

しかし、大切なことは、発注した企業の担当者が内装の各工程でチェックを入れることです。なぜなら、完成した事務所を利用するのは、発注した企業の社員だからです。そこで、発注側の担当者もなるべく内装の知識を学び、疑問を感じたところは理解できるまで説明してもらうとよいでしょう。完成した後で「こんなはずじゃなかった」というトラブルを避けるためにも重要です。

また、検討時には複数の業者に見積りを出して検討しましょう。それぞれの業者で得意な部分や不得意な部分が明確になり、コストも比較できます。その上で、目的を実現してもらえる会社を選ぶことがポイントです。

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