企業または事務所の移転はビジネスチャンス

オフィスデザインホーム > コラム > 企業または事務所の移転はビジネスチャンス

企業または事務所の移転はビジネスチャンス

会社が大きいか小さいかに関わらず、企業の本店や事務所を移すには非常に大きな労力を必要とします。通常、不動産会社でもない限り社内に事務所移転の専門部署や人員を抱えていることはないですし、通常の業務と平行しながら移転の業務を行うことになり多大な負担を抱えることになります。縮小移転の場合はコストを削るためにできる限り社内の人海戦術で対応することが多いでしょうが、拡大移転の場合はできるものは外注した方が効率的です。やはり専門業者の方が情報や経験を多く持ち合わせています。



不動産会社からみると、業績が伸びている企業は拡大移転を短期間で行っています。主な理由は事務所が手狭になってしまったことでしょうが、伸びている企業の多くは新しい事務所を探す際に単なる移転ではなく、ビジネスチャンスとしてとらえていることが多くなってきました。これは経済学的な企業立地論やコンサルティングから得られる情報もあるのでしょうが、会社の目標がはっきりしていることが一番の理由です。個人の引っ越しではないので、会社を移動させることはなんとなくやってしまっては、その後の業績に関わります。



会社の本店というのは、単に登記簿に記載されているだけでなく、必ず名刺やカタログ、Webなどで表示される重要な情報です。事務所の場所を住所で選ぶことは一見単なる見栄えに思えるところもありますが、実際のところは非常に重要な戦略の一つです。国内だけでなく海外との取引が増えている現代において住所の持つ重要性はより強調されていくはずです。住所と関わりますが、どのエリアを選ぶかというのも会社にとって重要な戦略です。経済学的に人が交流を重ねることで得られる経済的利点はインターネットや電話などで代用のできるものではないことが分かってきています。



人材の獲得のためでなく獲得した人材を生かすためのオフィスレイアウトは、会社の方向性とできる限り一致させるべきです。どの部署とどの部署を近い場所に置くのか、共同の作業スペースを重要視するのか個別のスペースを重要視するのかなどは、場当たり的に見つけたオフィスの大きさやレイアウトで決めることでなく、経営陣が目指す目標にそって決められるべきです。



場所が狭いから、今いるビルが古いからという理由だけで新しい事務所を探すのは非常にもったいないことです。逆に場所が狭いわけではないが会社が目指す方向から今の場所は適切でないとのことなら積極的に新しいオフィスへの引っ越しを検討すべきです。

次の記事へ