洗練されたオフィスデザインのポイント

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洗練されたオフィスデザインのポイント



物件探しはエリアの選定が重要



新しい会社を設立するとき、オフィスの物件探しは重要です。事業拡大にしたがって移転しても構いませんが、どの場所からスタートしたかということは創業者にとって思い入れの深いものです。

オフィスを借りる地域一体の特性も考慮すべきポイントです。エリアによっては同業種の企業が集まっています。東京でいえば丸の内や大手町のビジネス街には大手の一流企業、青山や表参道にはクリエイティブ系のデザイン事務所が集中している傾向があります。

かつてITベンチャー企業が隆盛した1990年台後半には、渋谷は「ビットバレー」と呼ばれていました。アメリカではシリコンバレーから数多くのITベンチャー企業が生まれましたが、「渋い」の英語であるbitterと「谷」のValleyによって、シリコンバレーになぞらえたものです。日本のITベンチャーのメッカとして数々の勢いのある企業が渋谷を拠点としました。

このようにオフィスを借りるエリアが、企業のステイタスとなる場合があります。取引先に対してもアピールできるだけでなく、従業員のモチベーションを上げることにもなるので、エリアの選定は重要です。

しかし、あまりにも高級な一等地に事務所を構えると、賃貸料もかさみます。起業時には、なるべく固定費を抑えた方が経営を圧迫しません。イメージ作りも大切ですが、最初は賃貸料の安いエリアからスタートして、会社の成長とともにステイタスを上げていく長期的な視野も必要です。



ゾーニングで知っておきたいこと



オフィスの設計で重要になるのは、まず全体像を描き方向性を決めることです。「広々として開放的で明るい雰囲気」「シックで落ち着いたスタイリッシュな雰囲気」などのように、雰囲気を言葉化しておくと設計を担当する会社との理解も深まります。

次にゾーニングを考えます。ゾーニングとは、オフィスの役割をどのように配分するかということです。

従業員が仕事をするスペースが重要ですが、従業員のためのスペースでも通常の業務を行う場所と、会議室などミーティングをする場所に分かれます。営業部門と総務部門などのように、部門によって分ける必要もあるでしょう。このときコミュニケーションや連携が必要な部門は、隣接させると働きやすくなります。

社長や役員の部屋は別に設けることがあります。しかし、小規模のスタートアップ企業であれば、従業員と同じスペースに席を置くと、風通しがよい職場になり、社長の構想や考えを共有しやすくなります。

サーバールームなど、特定の管理者だけ入室を許可する部門は、セキュリティ面でも注意が必要です。一方で、喫煙室や喫茶スペース、あるいはリラックスできるスペースを設けると社員の気分転換になり、理想的な職場環境になります。

また、お客様が訪問するために、受付などのエントランス、接客するための応接室なども考慮しなければなりません。応接室は社員の会議室と共用することもできますが、役職の高い方が訪問するようであれば、相応の部屋を設ける必要があります。



机と椅子の選び方



家具や什器の選択も重要です。使いやすさや疲れないデザインの家具を選ぶことがポイントですが、色彩などによっても職場の雰囲気が変わります。机と椅子は特に日々従業員が使う家具であり、快適さが求めらます。また、快適な家具によって仕事の効率性も左右します。

通常、机は単体型のタイプか連結させて使うタイプのものが使われます。単体型の場合は、部門に合わせて「島」を作ることができます。ワゴンの袖机に、個人の使用する事務用品をしまったり、資料などを保存したりできるので、席を固定したレイアウトに適しています。

最近では、自分の席を固定せずに自由に座ることができる「フリーアドレス」というレイアウトや、組織の人数に合わせて柔軟に机を増減できる「ユニバーサルレイアウト」を導入する企業もあります。フリーアドレスやユニバーサルレイアウトの場合には、袖机のない連結型の机やテーブル、ワゴン式の異動できる袖机が使われます。フレキシブルに移動できるようにするためです。

技術職など自分の仕事に集中しなければならない業務の部署では、パーテイションなどで机を区切ります。開放感はなくなりますが、周囲が遮断されるので仕事に集中できます。お互いに向かい合った状態では、目の前の同僚と目を合わせることが多くなるため、それが仕事の集中を妨げるようであれば、高めのパネルを使うとよいでしょう。ただし、コミュニケーションを重視するのであれば、パネルの高さを低くした方が、お互いの顔を見て話がしやすくなります。

椅子は背もたれが高いものと低いものがあります。座り心地の観点からは、一般的に背もたれが高い方が快適です。さらに快適性を追求するのであればロッキングチェアという後ろに倒れるタイプがあります。

一般的に椅子にはファブリックという素材が使われています。背面は、通気性のよいメッシュが使われることもあります。人工皮革を使用した椅子は汚れにくく、耐久性に優れています。

このように、オフィスはゾーニングや机や椅子などの選択によって、快適性や生産効率を左右します。従業員の働きやすさを考慮してオフィスをデザインすることが大切です。

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