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オフィスデザイン、事務所移転、内装工事レイアウト設計のフロンティアコンサルティング
2016.09.08
自身が設計担当をしているビルのリニューアル改修の現場で
この間、不思議な感覚を覚えました。
「ビルが、喜んでいる(^-^)」
病気でしょうか?
実はこのビル、昭和58年に7階建ての店舗兼オフィスビルとして誕生したのですが、
一度も使われずに今まで来ている珍しいビルなのです。
内装は新築時のまま。
空気感をタイムカプセルのように閉じ込め、
人の気配が全くない寂しげな表情で迎え入れられたのを覚えています。
その彼に、縁あって今回大きくメスを入れさせていただく事になり、
最善を尽くしたカルテで着手させて頂きました。
みるみる、様相が生まれ変わり、30年の時を一気にタイムスリップ
してきた彼の様子を近隣の人々が見上げていました。
工事が山場を越え、外部の足場がばらされ、全貌が見えてきたその時。
ビルが誇らしくそこに建ち、喜んでいるという感覚がよぎったのです。
やはり、病気でしょうか?
いや、そんな事はどうでもよいのです。
これから、沢山の人との出会いがこのビルには待っている。
どうか、その喜びが絶え間なく続くよう。
しっかりと工事が完了する所を見届けたと思います。
そして、そこを訪れる人たちにも喜んでもらえる。
そんな、空間をこれからも作り続けていきたいと思います。