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オフィスデザイン、事務所移転、内装工事レイアウト設計のフロンティアコンサルティング
2018.02.01
こんにちは、東京設計デザイン部の杉山です。
ロードバイクが趣味で、最近初めて自転車を一から組み立ててみたので、そのときに感じたことを書いてみようと思います。
自転車というのはフレームがベースになり、そこにハンドルやらサドルやらホイールやら必要なパーツを組み付けていくことで、
人が乗って漕いで走る曲がる止まれる車体に仕上がるのですが、そのパーツのサイズや取り付け方法の規格化が非常に進んでいます。
私もこの趣味を始めるまではパーツひとつひとつのことなど全く気にしたことが無く知らなかったのですが、
全世界的に規格が共通化されていて、様々な国からパーツを取り寄せてひとつの車体に組み付けることができます。
私はフレームを2個所有していて、ついこないだまではカーボン素材のフレームに乗っていました。
もう一個のフレームはいわゆるクロモリ(クロムモリブデン鋼)と呼ばれる素材のフレームで、こちらが初めて購入したロードバイクでした。
プロの世界や現代の最新モデルではカーボン素材が主流で、クロモリは前時代的といいますか伝統的な素材です。
走行性やデザインの自由度は圧倒的にカーボンの方が優位で、よりプロの世界に近い走行体験ができます。
もともとクロモリから始め、よりステップアップしたいと思いカーボン素材のフレームを購入したわけです。
しかしながら、私はレースに出たいと思っているわけではないですし、週末それも予定がない時でないと自転車に時間を割くことができません。
自分のペースでちんたら走るホビーライダーです。
始めはクロモリとカーボンの違いにはしゃいでいたのですが、時が経つにつれカーボンフレームの自転車に乗るのがあまりおもしろくないなと感じるようになりました。
レース機材の色が強いカーボンフレームでは、なんだか自転車に乗らされているような気になってきたのです。
そんなとき頭に浮かぶのはクロモリフレームに乗っていたときの感覚でした。
初めてロードバイクというものに乗り、ママチャリとの違いに感動し、通勤時や初めてのイベント参加に駆り出した愛着のあるフレームでした。
ロードに乗るからには、より性能の良い機材を使って、より速く走ることが正解だと思っていたのですが、
それは自分には当てはまらないことに、ロードに乗り始めて5年ほど経った最近になってようやく気付いたのです。
私の自転車はあくまで素人の趣味であって、愛着が持てるものであることが最も大切なことだと感じ、
一念発起してカーボンバイクからパーツをすべて取り外し、自分の手でクロモリフレームに組み替えたのです。
モノに気持ちを込められるというのは、なかなか重要なことだと、最近では考えています。
上述の通り、私のクロモリバイクはカーボンバイクに比べて性能は劣ります。
しかし、ロードで走る気持ち良さがスピードであること自体は変わりません。
このフレームに乗ってより速く気持ちよく走るためには、どんなフォームでどういった力の入れ方をすれば良いかということを考えて走ります。
言葉を変えると、フレームと対話しながら乗るような感覚です。
そうして、愛機のポテンシャルを十分に引き出せる乗り方を身に着け、自分のバイクを少しでも上手に乗れるようになることが、
ロード乗りとしてこれからの自分なりのステップアップになれば良いなと考えています。
はじめに、自転車が高度に規格化されたパーツで構成されているということを書きました。
その次に、自分にはどんなスタイルがフィットするのかということを書きました。
今回の自転車の話は、モノに溢れあらゆるモノの標準化が進んだ世の中で、オリジナルの価値をどう見つけ出すのか、ということの一例になっていると私は感じています。
オフィスづくりも、不動産の仕組みからシステム構築、レイアウト構成や家具のデザインまで、あらゆる関係分野が規格化・標準化された業界です。
しかし、それ以上に多種多様な人々が自分にふさわしいオフィスを求めています。
規格化されたモノを使っているからどこにでもあるようなオフィスになるわけではなく、
それをどう工夫して構成するか、使いこなすか、自分のものにできるかが、最も重要で仕事のパフォーマンスを上げることにつながるのではないかと、考えています。
私たちフロンティアコンサルティングは、お客様の根っこの部分を見て、お客様それぞれのワークスタイルに柔軟に対応できる提案を日々心掛けております。
愛着の持てるオフィスづくりは、フロンティアコンサルティングにご相談ください!