名古屋鉄道株式会社
ワークプレイス構築
プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 一部施工
WORK PLACE
3,293㎡ / 996坪
130年の歴史を礎に、多様な個性が織りなす協働型ワークプレイス
130年の歴史を持つ名古屋鉄道様の本社移転プロジェクト。名鉄名古屋駅周辺の再開発を契機に、グループの中核拠点としてのグレードと機能性を備えながら、これまでの歩みを未来へとつなぐ拠点を目指しました。多様な人材のつながりと協働を育み、自然な対話が生まれるしなやかな職場環境を創出。グループの新たな挑戦を支える未来志向のワークプレイスを構築しています。
CONCEPT
これまでの歩みを受け継ぎ、未来へとつなげていくという想いを込めて、社員一人ひとり、グループ会社の一社・一社を“糸”に見立てました。多様な個性が織り重なって、しなやかで強い一枚の布のような組織文化を形づくるという考えのもと、「weave(織る)」というコンセプトを策定。変化を前向きに受け入れ、部門やグループ会社の垣根を越えてつながることで、自然な対話や協働、偶発的なエンゲージメントが生まれる空間を目指しました。
PLANNING
初期段階からワークショップを重ね、現状の業務課題と将来像を明確化。その知見をプログラミングレポートに整理し、各フロアの役割やセキュリティ要件を踏まえて全体のゾーニングを行いました。8階は来客エリアとコミュニケーションラウンジを中心に開放的に構成し、11階は落ち着きと高い秘匿性を備えた役員・秘書エリアとして構成。執務エリアはグループアドレス席を基本に、緩やかな動線と交流スペースが組織内のつながりや協働を促す設計としています。
DESIGN
異なるしつらえが緩やかにつながり、空間全体が一枚の布のように形づくられることで、コンセプトを視覚化。床材の切り替えやグラフィックが、糸の重なりや広がりを想起させ、織物が織られていくイメージを空間に落とし込みました。また、曲線的な造作や自然光、木質素材、植栽を取り入れ、やわらかな奥行きと温もりを演出。エントランスには先進的な透明OLEDサイネージ(透明な有機ELディスプレイによるデジタル看板)を採用し、印象的なファサードを形成。従来の枠にとらわれないデザインで、企業の価値観と未来志向を象徴する空間を実現しました。

透明OLEDサイネージを8階エントランスに設置。ガラスのような透明感と映像投影を両立し、印象的な空間を演出しています。さらに、ガラスの間仕切りで8階全体の一体感を高めました。


左手の壁面には、プレゼンやイベントに活用できる大型ディスプレイを設置。可動式やスタッキング可能な什器により、柔軟なレイアウト変更が可能です。ラウンジスペースにはコンセプト「weave」を視覚化したグラフィックを施し、空間全体に統一感をもたせています。

来客エリアとラウンジの間に設けたカフェスペースは、スタッフ同士やゲストとの自然な交流を促進。ディスプレイシェルフには社内情報や名鉄グッズを展示し、会話のきっかけにもつながります。


窓際には、景色を楽しみながらくつろげるハイカウンターやソファ席を配置。リラックスしたひとときを過ごせます。

会議応接室の壁面には、“名鉄電車が連れて行ってくれる風景”をテーマに、観光地や名所のグラフィックを採用。部屋ごとに異なるデザインとし、個性の重なりを感じさせます。

9階の執務エリアとラウンジスペース。ラウンジは木目やカジュアルな什器で構成し、執務エリアとは異なる雰囲気に。床の貼り分けで、織物の糸がランダムに重なり合う様子を表現しています。

10階の執務エリア。9階と同様のマテリアルとカラースキームで、フロア全体に統一感をもたせています。

役員・秘書エリアの11階レセプション。左官材と間接照明の組み合わせや掘り込みサイン、左手には自動ドアを設け、おもてなしにふさわしい上質な空間に仕上げています。

応接室や役員室には左官や天然木による什器を使用し、秘書エリア全体に上質な雰囲気をもたせています。
LAUNCH
設計から施工、什器、引越、NW工事までをグループ内でほぼ完結できる体制のなか、お客様と密なコミュニケーションを重ねて信頼関係を築き、伴走者として一体感をもってプロジェクトを推進しました。プロジェクト発足から完了まで約1年半という限られた期間内に高いクオリティの成果を実現し、新たなステージへの移行を象徴する空間として、来訪者からも好意的な評価をいただいています。
PROJECT FLOW
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要件整理
本社にふさわしいグレードと機能性を備えつつ、短期間での移転実現が求められました。ワークショップで企業の方向性や課題を明確にし、データ分析を通じて可視化。プログラミングレポートにまとめることで、プロジェクトの方針を整理しました。
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概念設計
要件整理で導き出した課題や方向性をもとに、お客様らしさや今後の働き方の理想像を言語化。プロジェクトの軸となるコンセプトとして明確にし、空間づくりの指針としました。
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基本計画
グループ間のコミュニケーション改善や組織風土・働き方の抜本的見直しを図り、新しい働き方に対応した空間構築を計画しました。
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実施設計
基本計画をもとに仕上げや設備の仕様を詳細に確定し、施工に必要な精度を高めました。さらに、各種図面や資料を整備し、円滑に施工段階へ移行できる体制を整えました。
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コスト調整
基本設計では、仕様や仕上げの選定を調整し、デザイン性とコストのバランスを検討しました。実施設計では、施工会社や什器メーカーの入札結果をもとに再検討を行い、その内容をレポートとして可視化。段階的な調整を重ねることで、コストを抑えながら、目指す空間のクオリティを損なわない設計を実現しました。
PROJECT DATA
Client: 名古屋鉄道株式会社
Project: 名古屋鉄道本社オフィス
Business: ワークプレイス構築
Role: プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 一部施工
Completion Date: 2024.12
Size: 3,293㎡ / 996坪
Location: 名古屋市中村区
Category: 鉄道・グループ会社統括
CREDIT
- プロジェクトマネジメント
株式会社フロンティアコンサルティング
- 設計・デザイン
株式会社フロンティアコンサルティング
- 施工
株式会社名鉄百貨店 / 名鉄協商株式会社 / 大成有楽不動産株式会社 / 株式会社フロンティアコンサルティング
- 撮影
朴の木写真室
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