三井ウッディビル
ビルリニューアル事業
プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 施工
BUILDING RENEWAL
442㎡ / 134坪
選択的再構成で導く、新たな秩序と静謐を宿す空間
1990年竣工の中規模オフィスビルの共用部リニューアルにおいて、エントランス、屋上バルコニー、EVホールなどの設計・施工を担当しました。空間の魅力を丁寧に読み解き、「recompose(再構成)」をコンセプトに、既存の良い部分を極力活かしながら設計介入を行い、新たな秩序と静謐を空間に付加。素材選定や照明計画、環境配慮にもこだわり、建物の印象と使い勝手の刷新を通じて、資産価値の向上を目指しました。
CONCEPT
単なる刷新ではなく、価値あるものを見極めて構成し直す「recompose(再構成)」をコンセプトに、既存空間の魅力を丁寧に読み解きました。既存の良い部分を極力活かしながら設計介入を行い、空間全体に新たな秩序と静謐をもたらしています。時を重ねた建物だからこそ宿る素材の深みや空気感を尊重し、訪れる人の感性に静かに触れるような空間を目指しました。
PLANNING
空間全体を観察し、「何を残し、何を抑えるか」を丁寧に選別することから設計を開始。エントランスでは梁と天井の間に折上げ天井を設け、高さを感じられる構成としました。外装材の大判タイルを室内に引き込むことで、内外の一体感も演出。屋上バルコニーの新設では、防水層を傷めない手摺納まりや日影規制を考慮した高さ計画など、テクニカルな制約を丁寧に解決しながら、安全で快適なアメニティ空間を実現しています。
DESIGN
「秩序の再構築」と「素材の統合感」を軸に、既存の多様な要素を丁寧に整理・再構成。木目調や有彩色を排除し、無彩色を基調とした素材と、シンプルで機能的な什器を選定しました。白色系の照明と呼応する構成によって、空間全体に静けさと端正さをもたらしています。さらに、環境認証製品やアップサイクル素材を取り入れ、コンセプトと連動したストーリーが空間に滲むような設計を意識しました。

既存カーテンウォールの下部に帯状の幕板を設け、無彩色の水平ラインを加えることで建物のプロポーションを引き締めました。幕板がファサードに統一感とリズムを生み出し、洗練された印象へと刷新しています。

無彩色を基調とし、秩序と静謐を醸し出す照明計画と調和させました。さらに、間接照明を多用することで光が主張しすぎず、空間全体に穏やかで均質な明るさをもたらし、静けさと集中を促す環境を生み出しています。

エントランスホールには、廃棄繊維をアップサイクルした素材のグラフィックパネルを設置。素材のテクスチャや不均一さを活かしつつ、空間のトーンに調和する抽象的なパターンで、空間のストーリー性をさりげなく演出しています。

既存内装材を活かしつつ、1階のエレベーター壁面デザインを2階以上の基準階にも展開し、各階に統一感を実現。床にはリサイクルナイロン素材の環境配慮型タイルカーペットを採用し、環境負荷の軽減にも配慮しています。

屋上バルコニーは新たなアメニティとして周辺ビルとの差別化に貢献。ウッドデッキパネルによる可動床仕上げで、防水層を保護しつつ快適な歩行環境を実現しました。安全面や法規制への対応、既存条件との整合など技術的な課題も多いなか、関係各所と丁寧に調整を重ねたことで、機能性と魅力を兼ね備えた空間が生まれました。
LAUNCH
限られた条件の中でも各フェーズでデザインの方向性を丁寧に見極めながら判断を重ねていったことが、計画全体の精度と納得感につながったと感じています。設計意図や仕上がりについても満足いただき、建物の印象や使い勝手が刷新されたことで、全体の価値向上にもつながるプロジェクトとなったことを期待しています。
PROJECT FLOW
-
要件整理
1990年竣工の共用部を対象に、多様な素材や色調が共存していた空間を見直し、全体の印象を整える方針を策定。必要最小限の改修で、最大限の効果を引き出す再構築を目指しました。
-
概念設計
「recompose(再構成)」を核に、建物が持つ時間の蓄積や既存空間の魅力を丁寧に読み解きながら、端正で洗練された空間像を描きました。
-
基本計画
空間全体を丁寧に観察し、「何を残し、何を抑えるか」を検討。既存要素の活用方針を定め、限られた改修範囲の中で効果的な設計介入を計画しました。構成や素材、動線などを整理しながら、コンセプトに即した空間の方向性を明確化しました。
-
実施設計
無彩色の素材選定や照明計画によって、端正かつ洗練された統一感をもたらす構成を具体化。アップサイクル素材や既存材の再利用も取り入れながら、「秩序の再構築」と「素材の統合感」を実現しました。
-
コスト調整
外部やエントランスには、タイルや金物など高級感ある素材を適所に使用しつつ、範囲を最小限に抑えることでコストを最適化。基準階は既存設備の状態を精査し、流用可能な箇所を活かしてコスト削減を図りました。
-
環境構築
共用部での工事となるため、仮設計画や動線配慮を綿密に検討。施工中も丁寧な作業アナウンスと柔軟な対応を徹底し、利用者への影響を最小限に抑えながら円滑に完工しました。
PROJECT DATA
Project: 三井ウッディビル改修工事
Business: ビル資産価値の再構築
Role: プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 施工
Completion Date: 2024.11
Size: 442㎡ / 134坪
Location: 東京都江東区
Category: PR
CREDIT
- 企画立案
株式会社フロンティアコンサルティング
- プロジェクトマネジメント
株式会社フロンティアコンサルティング
- 設計・デザイン
株式会社フロンティアコンサルティング
- 施工
株式会社フロンティアコンサルティング
- 撮影
IN FOCUS株式会社
BACK TO ALL
CONTACT
お問い合わせ
この事例をご覧になってもし興味をお持ちいただけましたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。
専門スタッフがお答えいたします。