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2019.08.21

「リスクアセスメントとITツールと働き方」

Fit [FIT]

 リスクアセスメントは元請建設事業者にとって非常に重要である反面、高いレベルで実行していくことは非常に難しいものです。元請事業者として、下請施工会社の作業員の安全を確保し、事故および災害の発生を防ぎ、施主と約束した期日までに工事完了させなければなりません。そこに費やされる時間、コストは予想以上に膨大で、施主、元請を含む施工会社にとっては非常に大きな負担でもあります。

 昨今、建設業界では施工管理者(現場監督)の人手不足が問題化していますが、リスクアセスメントを高いレベルで実行していくためには施工管理者の存在は欠かせません。工事現場を注意深く監督し、危険箇所の把握および周知、作業環境の整備および作業員への注意喚起を行い、安全書類と呼ばれる膨大な量の書類を施工会社から回収し、チェックしなければなりません。施工管理者の担う役割は非常に多く、責任も大きい故、時間的、身体的負担は大きく、人手不足の要因はここにも潜んでいると思われます。

 このように責任重大な施工管理者が不足している現状に対応すべく、タブレットやスマートフォン、クラウドを活用した現場管理用ITツールやサービスも増えてきています。施工管理者が工事現場に不在でもリスク対策を発信することができ、安全書類もデータとしてやり取りすることが可能な商品も存在するかもしれません。施工管理者の時間的、身体的な負担は軽減され、複数の現場を管理することが可能になります。また施工管理者にとって悩みの種である長時間労働や過酷な勤務状態も改善される可能性があります。

 上記の通り、物理的な不足はITツール等の活用である程度担保していくことは可能です。但し、優れたITツールも法律的な後ろ盾がなければ普及拡大していくのは難しいと思われます。現在の建設業法や労働安全衛生法などは時代の移り変わりに対応できていないと感じますし、一定の既得権者には都合が良いもので、新規事業者にとっては高い参入障壁となります。

 優れたITツールの活用と、時代にマッチしたルール(法律)が、リスクアセスメントを維持しながら、働き方改革にも繋がるのでは、と期待しています。

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