V I E W

株式会社エルロイ

ワークプレイス構築

プロジェクトマネジメント、設計・デザイン

WORK PLACE

778.5㎡/236坪

映像制作の現場に求めた「没入感」、クリエイティビティを創発するワークプレイス

テレビCM、ウェブムービー、ビデオパッケージ、ミュージックビデオ、ドラマ、映画など多様なジャンルで映像制作を行うエルロイ様。本プロジェクトでは、11のグループ会社に分散していたコミュニケーションを集約することがテーマでした。編集室や撮影スタジオといった機能も兼ね備えた、クリエイティビティを創発するワークプレイスのコンセプト立案、空間デザインを担当しました。

CONCEPT

お客様が事業で手がけるのは、あらゆるメディアの映像コンテンツ。その編集現場や映画館といった、映像とそれを取り巻く空間から生まれる明暗のコントラストに着想を得て、「没入感」というコンセプトを策定しました。各部屋へと導く長い通路を淀みのない静的な空間として計画することで、ワーカーが共にクリエイティブ制作へ没入していく様を、ワークプレイスに期待しました。

PLANING

通路を静的な空間とする一方で、編集や撮影などワーカーの活動を担う各部屋を動的な空間としてプランニング。いずれの部屋も静的な空間を通してアプローチする計画とすることで、イマーシブな体験をワーカーに提供します。部屋の明るさや天井の高さなど、各室と通路の対比を強調することで、部屋に足を踏み入れた瞬間、空間の広がりや奥行きを意識させる計画としました。

DESIGN

通路と各部屋の対比を意識しながら、空間の設えも検討を進めました。「没入感」というコンセプトにより、光のあり方が大きな意味を持つことから、照明計画には特に気を配りました。照射角度や色温度・明るさなど、空間の質感を最大限引き出すように心掛けたことで、素材の色彩や陰影が柔らかな刺激となって、ワーカーを没入感へ誘う空間に仕上がりました。

各部屋へとつながる長い通路。左官を施した壁には、共創スペースの名称「CH:The Creation HUB」のロゴをかたどったサインを設置しました。

アジアン調、アンティーク調、シック調など、お客様がお持ちだった家具の特徴から各部屋の装いを検討。家具のテイストにあわせて、部屋毎の照明も選定しました。

執務室の一角にある、共創スペース。社内イベントの際にはDJブースとしても活用されているカウンターでは、日々新たなコミュニケーションが生まれています。

LAUNCH

与件を整理し策定した「没入感」というコンセプトを軸に、プロジェクトが円滑に進みました。これまで別々の拠点にいた社員の皆さんが、活発なコミュニケーションと共に働く場を提供できました。お客様からは社員の方々の喜びの声を伺っています。また様々なメディアを通して「CH:The Creation HUB」の発信をされているとのことです。

PROJECT FLOW
  • 要件整理

    映像制作に必要な特殊設備や環境、部屋数、様々な意匠の転用什器など、数多くの要件を、入居建物の特性と照らし合わせながら整理しました。

  • 基本計画

    変えられない条件から必然的に生まれるスペース(通路)をメインの特徴として計画。多くのスタディをお客様に提示し、納得いくまですり合わせを行いました。

  • コスト調整

    各エリアの細部まで気を配り、メリハリを重視。こだわる部分には投資し、十分な意匠計画が行えるようにコスト調整を図りました。

  • 環境構築

    施工会社、指定工事会社など、関係各社と密に連携しながら短納期でプロジェクトを完工しました。

PROJECT DATA

Client: 株式会社エルロイ
Project: CH:The Creation HUB
Business: ワークプレイス構築
Role: プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン
Size: 778.46㎡ / 235.47坪
Location: 東京都渋谷区
Category: 映像制作

CREDIT
プロジェクトマネジメント

株式会社フロンティアコンサルティング

設計・デザイン

株式会社フロンティアコンサルティング

撮影

鈴木慎之介

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