営業のスタイルによってオフィスデザインが決まる

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営業のスタイルによってオフィスデザインが決まる

これまでの営業担当部署のオフィスデザインは、大部屋の中にいくつかの担当部署がそれぞれのいわゆる「島」といわれる机を付き合わせてつくる場所をつくり、そこを見渡すようにその担当部署を監督する上司を近くに配置するというのが一般的でした。日本のテレビや映画で見られるオフィスというのはほとんどそうなっていますし、市役所や区役所の受付から見渡しても同じような景色になっています。



しかし近年は、会社が求める営業スタイルによって新しいオフィスデザインを戦略的に取り入れる会社が増えてきました。より能力の高い人材を獲得するために快適なオフィスをという理由や省エネという実質はコストカットを目指したものではありません。外回りがほとんどの営業なのか、社内で顧客との交渉が必要になる場合が多いのか、社外や担当外の社員が出入りすることが必要なのか必要でないのかなどで、よりよいオフィスデザインが求められています。



例えば社内で顧客と契約書を交えながら交渉をする必要のある営業部署においては、顧客が座る場所から近い場所をわざと社長や取締役を歩かせるようなレイアウトにすることにより、顧客と会社の上層部と交わらせることで契約を勝ち取る率を上げることはFC展開をしている会社などでは実際に行われています。もちろん、顧客が通るルート上の視覚や雰囲気も計算の上です。単純に受付から会議室に通すだけではもったいないです。



逆に顧客や担当部署以外の人の出入りが考えにくい場合は、情報の漏洩を気にしすぎて密室のようなレイアウトをとるより、より社員同士の交流が自然におこるようなオープンタイプのオフィスレイアウトが好まれます。これは、より成績の良い営業社員が他の社員に与えるプラスの影響を考えてのことです。近年の研究でトップクラスのスター社員を社内に持つ会社は、その社員の交流によって経済的にプラスの影響が中クラスの社員同士が交わる場合よりも遙かに大きいことが分かってきました。プロのサッカークラブが大金を叩いてトップクラスの選手を獲得しようとするのも同じことです。



また外回りが多い営業のスタイルをとる会社では、わざと担当社員の専用のスペースを用意しないで共有スペースで仕事ができるようにすることにより、社内に無駄にいる時間を削減するだけでなく共有スペースでの社員同士の交流を行わせやすくするようなオフィスデザインをとります。



昔はこうだった、自分が体験してきたことが必ず正しいと考えがちな企業上層部の方々実際には多いです。なぜなら彼らは実際にそれで昇進してきたからです。しかし、他社と同じことや昔と同じ効率でこれからも通用するとは限りません。

会社の求める方向性とオフィスデザインをできるだけ一致させる努力が必要となってきています。

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