V I E W

株式会社電通名鉄コミュニケーションズ

ワークプレイス構築

プロジェクトマネジメント、設計・デザイン、施工

WORK PLACE

2022.03

1,006.5㎡ / 305坪

新しい価値観の創造・変革に求められる、「動き」と「多面性」のある場

名古屋を拠点とする総合広告代理店、電通名鉄コミュニケーションズ(DMC)様の本社移転に伴い、そのワークプレイス構築を担当しました。ABWを取り入れることで多様な働き方を可能としたフロア内では、同社のビジョン「名古屋を日本でいちばん元気な街にする。」を様々な形で表現しています。

CONCEPT

色とりどりの宝石が反射し時々刻々と姿かたちを変える「万華鏡」のように、様々な個性がくっついて離れて常に新たなDMCをつくるという意味を込め、「kaleidoscope」としました。広告を通して新しい価値観を創造し変革していくDMC様で働く人々の姿は、未来をつくることそのものです。そのために必要となるのは、常に変化する世の中と同じく、「動き」や「多面性」のあるワークプレイスだと考えました。

PLANING

新しい本社にはABWの考え方に基づいた、時間と場所を自由に選択できる働き方が求められました。かつそれらが混在しないよう配置する必要もあったことから、フロア内を用途にあわせた4つのエリアにゾーニング。コミュニケーションに比重を置いた「交流」、チームで話し合いながら業務を進める「活発」、Web会議ブースもある個人作業向きの「集中」、セキュリティを担保する「機密」と分類しました。

DESIGN

内装・什器についてキーポイントとしたのは、エントランスから見えるホログラム調の壁面と、東海三県の伝統工芸品を取り入れたインテリアです。前者では、光の当たる角度や見る位置によって色が変わる偏光性の素材でコンセプトを表現。後者では、DMC様が掲げる「名古屋を日本でいちばん元気な街にする。」というビジョンから着想を得て、有松絞り、常滑焼、鈴鹿墨、美濃和紙などを取り入れ、名古屋を中心とした東海エリアの特色を際立たせました。

ワークプレイス全体のベースカラーは白とグレー。ホログラム調の壁面や伝統工芸品を使ったあしらいを際立たせ、かつDMC様が広告を通して生み出されるクリエイティブな発想はその時々で色を変えるものと考え、特定のイメージを付けない色にしました。

カフェカウンターの壁面には環境問題への関心を高めるきっかけづくりとして、海洋プラスチックごみを再利用した色とりどりのタイルをあしらっています。上部には美濃和紙で作られたペンダントライトを配灯しました。

コンセプトを想起させる六角形の造作テーブルは、座る位置によって周囲の人や物との距離感が変わり、空間に動きを与えます。

大会議室の壁面には、愛知県常滑市で作られている「常滑焼」をタイルとして利用。赤褐色のラインが空間のアクセントとなります。

オープンミーティングエリアのパーテーションには、名古屋市の有松町・鳴海町地域でつくられる伝統工芸品「有松絞り」に由来する柄を取り入れています。

LAUNCH

ABWの考え方に基づいたワークプレイスの構築においても、ここまで遊びのある空間の設計はほとんど前例のないものでした。その中でもコンセプトとした万華鏡の動き (一つ一つの宝石と鏡が作用しあって形を生み出す様子) をイメージし、各エリアの関係性やそれらが周囲にどのような影響を与えるか、という点に終始一貫して意識できたことでクオリティを高めることができました。引き渡し後もフロア内をまんべんなくお使いいただいている姿を見ることができ、自由で多様な働き方をサポートできたと感じています。

PROJECT FLOW
  • ヒアリング

    キーパーソンインタビューで新オフィスにかける想いや今後の企業ビジョン等の概念的な要素をヒアリングし、スタッフからは新オフィスに求める機能や移転前の課題など具体的な要素をヒアリングしました。

  • ワークショップ

    「DMCの“今”と“未来”を構成する5つのコト」というテーマでワークショップを行いました。人・働き方・雰囲気・理念・独自性など、スタッフが思う「DMCを構成する5つのコト」を今と未来それぞれの視点で考えてもらいました。普段感じているけれど言葉にはしていない潜在的な会社への想いを具現化しました。

  • 基本設計

    多様なワークスペース、画一的でない独創的な構成、変化に富んだ多面性のある空間。これらを意識して設計しました。間仕切りや変形できる什器は遊び心をプラスするとともに、多彩なスペースづくりに盛り込むことで、多様化する働き方にフィットするように計画しました。

  • 実施設計

    細かい納まりの検討や、多用した造作家具の仕様決めを綿密に行いました。加えて、使用する伝統工芸品の色・柄の選定、各マテリアルの見え方の検証、サンプル作成等を何度も行い、クオリティを追求しました。

  • コスト調整

    予算にあわせて、デザインを担保した上でマテリアル、アイテム変更などを実施しコスト調整を行いました。

PROJECT DATA

Client: 株式会社電通名鉄コミュニケーションズ
Project: DMC 本社オフィス
Business: ワークプレイス構築
Role: プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン / 施工
Completion Date: 2022.03
Size: 1,006.5㎡ / 305坪
Location: 愛知県名古屋市
Category: 総合広告代理店

CREDIT
プロジェクトマネジメント

株式会社フロンティアコンサルティング

設計・デザイン

株式会社フロンティアコンサルティング

施工

株式会社フロンティアコンサルティング / 三井デザインテック株式会社

撮影

朴の木写真室

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