V I E W

FUJIFILM (China) Investment Co., Ltd.

ワークプレイス構築

プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン

WORK PLACE

2020.09

4,000㎡ / 1,212坪

台形型のフロアにあえて余白を生み出すことで、規律と自主性・自立性が両立するワークプレイスを実現

日本を代表する精密化学メーカー、富士フイルム様の中国上海拠点。2021年に設立20周年を迎えた同ワークプレイスの移転リニューアルに伴うデザインを手掛けました。特徴的な台形型のフロアに、多部門を擁する大組織として求められる規律性を保ちながら、社員一人ひとりがこれまで以上に自主性を高めて働くことのできる空間を生み出しています。

CONCEPT

クライアントとのワークショップを重ねる中で、移転を機に旧来の働き方から大きな変革を求められていることを強く感じました。そこで、個々人が自分に合った働き方で新たな仕事を生み出すことができ、さらに本来は相入れない5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)と呼ばれる考え方さえも自ら積極的に取り組んでもらえるような、規律性と自主性・自立性が両立するワークプレイスの実現を目指しました。

PLANING

台形型のフロアの中に長方形の空間をデザインすることにより、そこを最も規律性が求められるオフィスエリアとし、外面に生まれる余白をあえて生かすことでグループアドレス(ビジネスユニット単位でエリアを決めた上でのフリーアドレスの働き方)とABW(社員がオフィス内で働く空間を自由に選べる働き方)を融合。新たなコミュニケーションを生むワークプレイスとしました。

DESIGN

複数のセクションをひとつの動線で繋げていくイメージを持ちながら、窓面側に設けた余白を近接セクションの充足のための空間とすることで、全体を包括するとシンプルに捉えられるようデザインしています。その上で具体的な意匠については、社員の方々とのデザインセッションによって得た富士フイルム様らしさと中国支社独自のブランディングへの理解から、それらを融合させて演出しました。

富士フイルム様の多岐に渡る事業がまとめられた展示スペース「オープンイノベーションハブ」。来客を自然に案内できるよう、エントランスに隣接させる形でデザインしています。

1.台形上の躯体は隣り合う空間と空間の直角関係を保てない。

規律を持たせたいという考えのもと、直線のレイアウトを4方の駆体に平行配置してみる。

2.すると、角度によるしわ寄せにより、大きな余白空間が各ジョイントに生まれてしまう。

空間効率の悪いこの構成は本オフィス計画では再検討が必要となる。

3.もっとも規律性を反映したいオフィスエリアの躯体壁(下部壁)に対して、水平に長方形動線を設けるプランを採用。

台形内に新たな直角動線を作ることで、規律を生む。

4.このプランでは、台形外面に大きな余白と、二つの小さな余白空間が作れます。

内部と外部の間に出来るこれらの余白空間が、規律と自主性を両立する繫ぎの役割を果たします。

台形型フロアの外面に生まれる余白は社員の方々がくつろぐリフレッシュスペースや、景色を眺めながら一人で作業に集中できる縁側風のワークスペースとして活用。

執務室の入り口に設けたロッカースペースは、働く人にとってこのワークプレイスの象徴と捉えてもらえるよう開放的にデザイン。均整の取れたグリッド天井で規律性の徹底も促します。

LAUNCH

海外での施工ということもあり、現場での調整・指示出しには細心の注意を払って進めましたが、結果的にはスケジュール通りに完成できたこと、そして高いクオリティでお引き渡しできたことに対して富士フイルム様に満足していただけました。また、お引き渡しから数か月後には社員の方々の働き方が実際に変わってきたとのお声もいただいています。

PROJECT FLOW
  • 要件整理

    物理的な調査からPJメンバーと意思決定層に対してのヒアリングを行い、要件をまとめる。

  • 概念設計

    PJメンバーとワークショップを重ねながら、コンセプトと設計概念を策定する。意思決定層へ案を報告/共有し向かうべき方向性を確定させる。

  • 基本設計

    概念を図面に落とし込み、PJメンバーと協議を重ねる。社内外のブランドの見せ方を考察し、デザインによって意匠に反映させる。

  • コスト調整

    PJ担当者様と要項書をまとめ、入札会の実施からVE/CDの計画を行い、実施予算を確定させる。スケジュールについても施工会社と共に工事工程を検討し、滞りなく完了する為の工程を作成する。

  • 環境構築

    工事進捗管理やクオリティチェックなど、設計者としての立場からお客様が求めるカタチになるまで、施工協力会社と打合せを実施。 毎週定例を行い、滞りなく工事が進捗しているか随時確認し、施主様へ現場報告書を提出する。最終竣工前に施主様立ち合いの元、引き渡し会を実施し、是正箇所はあればリストを作成し全て完了まで導く。

PROJECT DATA

Client: 富士フイルム(中国)投資有限公司
Project: 富士フイルム 中国(上海)オフィス
Business: ワークプレイス構築
Role: プロジェクトマネジメント / 設計・デザイン
Completion Date: 2020.09
Size: 4,000㎡ / 1,212坪
Location: 上海 / 中国
Category: イメージングソリューション・ドキュメントソリューション・医療 / ヘルスケア事業

CREDIT
プロジェクトマネジメント

株式会社フロンティアコンサルティング

設計・デザイン

株式会社フロンティアコンサルティング

施工

国誉家具(中国)有限公司 / 国誉装饰技术(上海)有限公司

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