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VOL 41. FUJIFILM (China) Investment Co., Ltd.様

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VOL 41. FUJIFILM (China) Investment Co., Ltd.様

自主性を高め、5S を実現するオフィス〜新しい働き方、新しい発信の場、自主性を促しサポートするデザイン〜

多部門を抱える富士フイルム様にとって、今回のオフィス移転は社員共通の意識改革の機会とし、「自主性を高めるオフィス」を最重要コンセプトにプロジェクトが開始されました。自主性を高めるオフィスとはどの様な空間なのか、1年のプロジェクトを通してワークショップやスタディを行い、富士フイルム様にふさわしい空間デザインのご提案をさせていただききました。

ご要望と、その改善案

自主性を持った働き方と、5Sの徹底を促せるような働き方を実現したい
ご要望自主性を持った働き方と、5Sの徹底を促せるような働き方を実現したい
 現状のオフィスでは、多岐にわたる部門の縦割り型の事業形態が働き方にも反映されており、各々の部署内だけで活動をすることが多い。今回のオフィス移転はただの移動にするのではなく、各部署・各個人が自主性を持って社内での情報シェアや発信、ひいては働く場所やそれらの空間の整理・整頓といった運用も自主的に考え、行動ができるオフィスを作りたい。
改善案ビル形状より生まれる余白空間で、2つの働き方を両立
 自主性を生み出す環境とは、自主的に考え・自由に行動ができる場所(オフィス)だと考えた時に、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の考え方と相容れない要素がどうしても出てきます。
 そこで今回は、特殊な台形形状のオフィスビルを逆手に取り、台形の中に長方形をはめ込むことで窓面に余白空間を作り出し、それらの空間を自主性と5Sの両立を可能にするABWスペースとして計画しました。グループアドレスとABWの2 種類の働き方の採用により、運用フェーズでの可変性も持たせた、富士フイルム様らしいオフィスデザインを提案いたしました。
中国市場に向けた、新たな情報発信の場を創造したい
ご要望中国市場に向けた、新たな情報発信の場を創造したい
 これまではエントランスに併設で商品展示を行ってきたが、オフィス移転を機に新たな情報発信の場を設けたい。ただ商品を展示するだけではなく、中国市場の新たな顧客獲得に向けた意義ある場づくりを心掛けて計画を進めたい。
改善案オフィス計画に合わせた、独自のオープンイノベーションハブの創出
 日本の富士フイルム本社にあるオープンイノベーションハブと、CIIE2019(中国国際輸入博覧会)のブースにて展示した体感型プロジェクションマッピングを、今回のオフィス計画に組み合わせて取り入れることで、上海オフィス独自の展示エリアを実現しました。
 受付裏や、来客会議室の通路動線上に展示エリアを組み合わせて計画することで空間のロスを減らし、来客者様を自然に案内できる計画となっています。また、デザインにおいては本家オープンイノベーションハブを踏襲しつつも、素材感の強いエントランスデザインに溶け込む様に展示配置・形状調整を行い、中国市場に向けた高級感のある空間を演出しています。

インタビュー

フロンティアコンサルティングを選んでいただいた理由は? 移転・改修後、いちばん変わったことは?
Qフロンティアコンサルティングを選んでいただいた理由は?
A 働き方改革、特に社内の情報シェアを活性化させることで新しいアイデアを生み出せる環境をつくりたいと考えておりました。フロンティアコンサルティングさんのグループアドレス導入や大きなリフレッシュルーム兼打合せスペースなど、これまでとは異なるコミュニケーションが生まれそうな場づくりの提案をいただいたことが、クリエイティブやニーズに合わせた提案として大きな期待ができたことが一番の決め手となりました。
 また、中国では設計と施工監査(第三者)は一般的に分かれており、それぞれを単独で請負う会社は多くありますが、フロンティアコンサルティングさんは両者を同時に行っていただけることも大きなメリットでした。更に日本と中国と両国での経験がある社員の方々がサポートしてくださる体制だったことも安心して依頼できると感じた一因となりました。
Q移転・改修後、いちばん変わったことは?
A 今回導入した、グループアドレスという働き方や、新たな試みとして設けた大きなリフレッシュスペース兼打合せスペースは、これまでとは異なる新しいコミュニケーションが生まれる場所となっています。会議室とは異なり、柔らかい雰囲気での打合せができると好評です。仕事と生活が良い形で混在されたことで、新しい働き方のひとつとなり、コミュニケーションや情報交換が活発に行われるようになりました。
 また、従来のオフィスでは窓面に上長席が設けられていましたが、今回のオフィスでは窓面にはソファスペースや集中ブースを、躯体側にはソファボックス席を、と働き方のニーズにより多様な働く場所を選択できるようになり、若い社員を中心に働き
方への変化が見られてきました。
 ただ、計画当初よりお話していた5S(特に整理・整頓)に関しては、行政部の呼びかけによって運用当初より個人ロッカースペースやクロークスペースの利用は浸透しつつあるものの、チェアの片付けなどはまだ徹底できていないと感じています。更なる周知を行い、オフィスをより快適な環境へと、運用フェーズでも作り上げていかなくてはいけないです。
 以前より会議室を増やしたことと、15分単位での予約・自動退室が行える会議システムを導入したことで、コロナ禍でオンライン会議が増えたにも関わらず、会議室が不足する状況がほとんどなくなりました。また、今回新たに設置したテレフォンボックスはちょっとした電話でも利用ができると、多くの社員が利用しています。
 大きな効果がでているのは、初めて設けたOpen innovation hub・satellite(展示スペース)です。Open innovation hub・satelliteを観るために多くのお客様がご来社くださ
るようになりました。営業の社員達も積極的に自社オフィスにお客様を招くようになり、エントランスには見学されているお客様の姿をいつも拝見することができます。2020年11月にはオープニング式典を開き、多数のメディアに向けて発信いたしました。
 まだまだ人によってはこれまでの働き方に慣れていて、新しい環境に馴染みきれていない人もいるのが現状ですが、今後もオフィスの計画意図や運用方法をしっかりと浸透させていき、より多くの社員が使いやすいオフィスへと、場所だけでなくそれぞれの意識も変化させていけるようにしたいと思います。

オフィスの風景

  • エントランス

    エントランス

    オフィスの顔となる受付は、差し色に富士フイルムカラーのグリーンを取り入れ、デザインのアクセントとしています。受付台の背後には展示空間が広がります。

  • Open innovation hub・satellite

    Open innovation hub・satellite

    受付裏の余白空間が、中国で初めてのオープンイノベーションハブスペースとして実現しました。

  • Open innovation hub・satellite

    Open innovation hub・satellite

    各部門のモックアップや製品の説明・案内ができ、巨大な中国市場のステークホルダーとの商談の場としての活用が見込まれます。

  • 来客会議室

    来客会議室

    シンプルでシックな色味で構成された来客用会議室。音漏れとデザインの両面より計画した幾何学配置の真鍮見切り材が印象的な壁を演出します。

  • サブエントランス

    サブエントランス

    大会議室/セミナー室を配した別フロアには、メインエントランスのデザインを踏襲したサブエントランスがお客様を出迎えます。

  • 大会議室/セミナー室

    大会議室/セミナー室

    可動壁によって2室を連結すれば、最大約60名のセミナールームへとレイアウト変更が可能な大会議室。床の貼り分けが2室の一体感を生み、空間を印象づけます。

  • 執務室

    執務室

    5Sの徹底に合わせ、天井は均整の取れたグリッド天井で新設し、デスクやロッカーの配置なども整理整頓のしやすい構成で計画しています。

  • ソファボックス席

    ソファボックス席

    社員様が最も通る執務室の動線上に配置することで、グループアドレスだけでは生まれないコミュニケーションや打合せの場となります。

  • 縁側スペース

    縁側スペース

    特徴的な台形形状のビルより生まれる、三角形の余白空間を小上がりスペースにすることで、打合せや作業スペースとして、自主性を持った自由な働き方を促します。

  • オフィスエントランス

    オフィスエントランス

    オフィス入り口はシンボルとなるデザイン計画に。個人ロッカーや打ち合わせスペースといった空間をまとめることで、社員様のコミュニケーションの場になります。

  • リフレッシュスペース

    リフレッシュスペース

    縁側スペースと同様、ビル形状により生まれた三角形の余白空間を新たなコミュニケーションの場として、リフレッシュスペースを計画しました。

  • リフレッシュスペース

    リフレッシュスペース

    執務室が2フロアに分かれているため、休憩時に全部署の交流の場として活用されます。また、食事時間以外には簡易の打ち合わせ・作業スペースとしても活用できます。

クライアント情報

社名 FUJIFILM (China) Investment Co., Ltd.   概要 2001 年に中国本土での事業拡大のために設立され、今回のオフィス移転で丁度 20 周年を迎えたFUJIFILM (China) Investment Co., Ltd.
坪数 約840坪   業種 化学
竣工 2020 年9 月   URL http://www.fujifilm.com.cn

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